2015年03月24日(火)

常滑焼を訪ねて

旅行、出張、観光など
初めて訪れる際には
必ずといっていい程、その土地の風土、文化、歴史、産業を調べてしまう。

そしてその土地ならではの場所、
例えば窯元さん、酒蔵さん、和菓子やさん、博物館等々・・・
訪れて話を聞いて、わくわくしてしまう。

今回は愛知県・常滑市に。

観光協会に立ち寄り、散策マップをもらい・・・
「窯元さんってどのへんにありますか?」と尋ねると、
「常滑では窯元さんを見学できるようにはしていないのです。
窯元さんは常滑市内に点在しており・・散策頂く中には
特にはないです・・」とのこと。
「ギャラリーなどはあるのですが・・」とのこと。

散策マップ通りに歩くと
民家、民家の中をくねくね・・。

ギャラリーでお話をきいてわかったこと。

・常滑焼は急須が有名ですが、全体売上額に対してわずかなもの。
 基本は食器等は作ってきていない。
 (茶道道具・お茶碗は別で今までも歴史の中で作ってきている)

・現在は衛生陶器がメインとのこと。(タイル、洗面台、便器など)
 そのためINAXさんの博物館が常滑市内に。

・常滑焼は現在に至るまで、「土管」、「電纜管」、「焼酎瓶」などインフラを支える焼物であったこと。
時代に応じつつ、常滑の利点を活かして作るモノを変えてきたとのこと。
★この土地でとれる土が大きなものを形作っても型崩れしない土であったこと+
港から運搬できたことで、他の地域の焼物に比べて有名になった大きな要因

↓電纜管

インフラに利用されていたため少しでも傷等があれば、
規格外となり利用できなかった。
廃棄するのにも場所、時間、お金がかかるため、
自宅を建てる際に利用したケースが多いとか。

いわゆる食器等を作っているイメージの窯元さんは
確かにごく少数なのだろうな・・と拝察。
観光協会の方が仰る意味も納得できました。

タイル等を作られているところはあるのだと思います・・
(ギャラリーの方も実際にこの辺でINAXさんに出す
タイルとかは作っているよーと仰っておりました)

てくてく歩いていると、
美味しいパンやさんや骨董品屋さん、
かつての窯を利用したカフェなど・・

道端では、竹かごを編むおじいちゃまにお目にかかったり、、。
この竹かごにも立地、歴史が大きく関係しているのですが・・。

常滑海苔はあまり耳にすることはないのですが、
常滑海苔というのも実はとても質が良いらしく・・。
思わず購入してしまったり。

やはりその土地の文化の裏には
風土、歴史・・が大きく関係しているのだと改めて
感じる旅でした。